雀荘であった面白エピソード

今回は雀荘の愉快な人たちにまつわるエピソードを紹介します。

雀荘の近くに家を建てる

麻雀が好きすぎて行きつけの雀荘付近に家を建てたお客さん。たまたま近くに建てたとかじゃなくて、雀荘付近でしかそもそも土地を探してなかったという。なおその数年後にその雀荘は貸卓専門店になった模様。

この方はミルクティがとても好きで、来店のたびに注文されて「この店のミルクティは本当に美味しい」と大絶賛されてました。近くのスーパーで午後の紅茶を買ってきてるだけでしたがその事実を最後までお伝えできなかったのが心残りです。知らぬが仏とも言う。

徹マン

徹夜で麻雀することを徹マンとか言ったりしますよね。

土曜日の晩。とある貸卓セットさんがいました。朝までやるぞー!と意気込んでいます。明日は日曜日ですし麻雀は面白い。これだけなら普通の話で終わるのですが、このセットが終わったのは明朝日曜日の朝ではなく月曜日の朝でした。

「一体いつから―――明日の朝までと錯覚していた?」

30時間以上ぶっ続けて麻雀をしていた彼らは月曜日なのでそのまま仕事に向かいました。体力どうなってる?

雀士ホイホイ

次の日が休みだったら何をするでしょうか。そうですね麻雀ですね。

今回ご紹介する方も次の日が休みだったので仕事終わりに雀荘へ向かいました。夜勤明けに朝から麻雀とは健康的な感じがしないでもありません。

職場から近くの3人打ちのお店で数時間腰を据えて麻雀を打つ。時刻は昼過ぎ。

疲れてきたのでラス半コールを入れて退店。ここまでは普通の仕事終わりという感じでしょう。

家路についている中で彼の目に入ったのは「リーチ麻雀〇〇〇 お一人様でも打てます」と書かれた看板。そのまま吸い込まれるように入店。

退店時にはすでに日は暮れてます。結局朝から晩まで麻雀をしていたことになります。休日を超満喫。

さすがに勤務後に雀荘をはしごして疲れているはずですがまたしても雀荘を発見。吸い込まれるように入店。

そこは貸卓専門店なので知人のセット麻雀を朝まで観戦してから帰宅。

聞くところによると休みの日はだいたいこうらしい。彼の帰路に雀荘を設置すると儲かりそう。

同じ方のエピソードで、丸一日麻雀を打ったあと体力を使い果たして朝定食の味噌汁に顔を突っ込んで熟睡したり、奥様に買い物を頼まれて家を出たはずなのになぜか手ぶらで雀荘に現れてそのまま朝までいたことがありました。

お客様は神様

麻雀は人によってスタイルが違います。攻撃型や防御型など人によってバリエーション豊富なのが麻雀の面白いところですよね!

とある雀荘にリーチでめくりあいを好むお客様がいました。ギャンブル好き型。同卓者はダマテンを多用する防御型雀士メンバー(店員)。お客様はリーチを多用しますが敏腕メンバーにかわされ続けます。しびれを切らしたお客様は必殺技を使います。

「お前そんな麻雀打つな。もっとリーチしろ」

そうは言われても急に雀風は変えられないメンバー。同じやりとりを数回交わしてお客さんはブチギレ。

オーナーの裁定。

メンバーがクビ。

そのお店にはメンバーの打牌規制などないのですが神の怒りに触れたのでやむなし。

セットフリー

普段セットで遊んでる3人がたまたまフリー雀荘で出くわして一緒に卓を囲むことになっても誰もラス半かけないチキンレースが勃発。

結局半日間打ち続けて全員負けて帰宅。優勝お店。

彼は死にました

麻雀が弱かった新人君の話。

高身長イケメンかつ物腰も柔らかで、お客さんにもメンバーにもすぐ馴染んだ新人の方がいました。しかし肝心の麻雀がとても弱かったので、アウトがえらいことになってた。ひと月足らずで10万以上いかれてたような気がする。時給850円なのに10万お気持ちいかれるときつい。

ある日レジが2万円ショートして大騒ぎになった日があった。仕方なくその時は新人の彼を除くメンバーでお金を出し合って帳尻を合わせた。

次の日。出勤時刻になっても彼は現れずみんなが心配しているとお店の電話が鳴った。店長が出ると、最初の方は神妙な面持ちだったが途中から笑いをこらえながら相槌を打っていた。

「あいつ死んだらしい…」

電話口の相手は新人君の彼女を名乗る女で、彼は死んだのでもう出勤できませんとの旨だった。

明らかに給料以上に負けが込んでたし、死んだというのはあながち間違ってないなと思った。昨日の2万円は香典の前金だったということで私は理解することにした。後日彼の怨霊をパチンコ屋さんで見かけたので成仏してなかったようだ。

全自動麻雀卓?

ある年のお盆休み。いつも行ってる雀荘が満卓だったので別の雀荘で遊んでいた日の出来事。

そのお店もほぼ満卓状態で空き卓はたったひとつだけという盛況具合。しばらく遊んでいると新規グループが来店して満卓に。私たちの隣が空き卓だったのでそこへご案内。

隣から店員さんによる注意事項が聞こえてきたがそれが耳を疑う内容だった。

「こちらの卓が現在故障中でして、大変申し訳ございませんが手積みでのご遊技になります。サイコロも動かないのでこちらをお使いください」

サイコロが2つ入った丼を卓の真ん中に置く。サイコロ入り丼がスッと出てくるあたり普段のメンバーさんの素行がうかがえる。

特にゴネることなく手積みで麻雀しながらワイワイ楽しむ彼らを見て、1時間1800円もセット料金払ってあれならドンキとかで牌買ってきて誰かの家でやればいいんじゃないかと思ってしまった。

雀荘メンバー引退

麻雀好きが高じて雀荘で働き始める大学生というのはあるあるですよね。

大好きな麻雀打ちながら時給までもらえるなんて最高だぜ!世の中にこんなおいしい話があるとは。そこに気づくのはまさに天才…圧倒的閃きっ…!

しかし仲間内でちょっと勝ち頭なだけではフリー麻雀で勝つことはできず、結局給料が残らずに辞めてしまう人も多いのが実情。むしろここで諦めて辞めてしまう方がついてるような気もする。

今回ご紹介する彼もその天才の1人です。

麻雀の面白さに気づいてしまって雀荘メンバーを始めるが一瞬で打ちのめされてぶっ飛び(物理)

「雀荘のメンバーは儲からんからもうやらん」

しかし麻雀を嫌いになったわけではない。

舌の根の乾かぬ内に別店舗で裏メンバーを始める。※裏メンバー(Bメン・打ち子とも呼ばれる)とは、時給は出ないがゲーム代がお店負担でひたすら麻雀だけを打ち続ける本走専門メンバーのことです。

しかしどうせ時間拘束があるなら普通にメンバーをした方が得であることに気づく。圧倒的閃きっ…!

その後彼は大学を卒業するまでメンバー業を続ける。5年かけて大学を卒業して就職することになる。

「雀荘のメンバーは儲からんからもうやらん」

現在彼は【麻雀おもち】で店長を務めています。

毎日のように転職を試みる彼に私が見せるのは【麻雀おもちの求人】。こんな素晴らしい求人をもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました。今では私が店長さん。若者にあげるのはもちろん【麻雀おもちの求人】。なぜなら彼もまた特別な存在だからです。

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